生理痛・生理不順に対する中医学の考え方と養生法
毎月の生理に悩む女性は少なくありません。「痛みで仕事に支障が出る」「周期がバラバラで体調が読めない」「経血量が多い/少ない」……。
中医学では、生理のトラブルを主に「血(けつ)の状態」から読み解きます。
中医学における「血」と生理の関係
中医学では血は単なる液体ではなく、体を滋養し、精神を安定させる重要な物質です。
生理は「子宮に血が集まり、一定量になったら排出される」という周期的なプロセスです。この血の量・質・流れ方に問題があると、生理の不調として現れます。
主なタイプは次の4つです。
タイプ別の特徴と養生
1. 気滞血瘀(きたいけつお)タイプ
特徴: 生理前からお腹が張る、イライラする。生理が始まると血の塊が出て、温めると痛みが和らぐ。経血は暗い赤〜黒っぽい色。
養生食材: 玫瑰花(ローズ)・サフラン・黒糖・酢・チンゲン菜
このタイプは気血の流れを良くすることが大切。体を冷やす食材を避け、温かい食事を心がける。
2. 寒凝血瘀(かんぎょうけつお)タイプ
特徴: お腹を温めると楽になる。生理が来るのが遅れる、または少量。冷たい飲み物を好む人に多い。
養生食材: 生姜・シナモン(桂皮)・黒糖・羊肉・かぼちゃ
このタイプは体を温めることが最優先。生姜紅茶や黒糖生姜湯が日常のお供に。
3. 血虚(けっきょ)タイプ
特徴: 生理の量が少ない、色が薄い。生理後に疲労感や立ちくらみが出やすい。顔色が悪く、爪が割れやすい。
養生食材: なつめ・黒きくらげ・ほうれん草・レバー・龍眼肉
血を補う食材を毎日コツコツ取り入れることが大切。
4. 気虚(ききょ)タイプ
特徴: 生理量が多い、だらだら続く。疲れやすく、声に張りがない。
養生食材: 山芋・なつめ・鶏肉・もち米・キノコ類
脾(胃腸)を補って気を作る力を高めることで、出血量を安定させる。
生理トラブルを悪化させる習慣
まとめ
生理の不調は「体のどこかにサインが出ている状態」です。まず自分がどのタイプに近いかを把握することが、養生の第一歩です。
今日からできること:
1. 自分の生理の特徴(色・量・タイミング・痛みの質)を観察してみる
2. 自分のタイプに合った食材を食事に加える
3. 冷えた飲み物を控え、体を冷やす習慣を見直す
毎月の生理を「仕方ない苦しみ」と諦めないこと。養生を続けることで、体は少しずつ変わっていきます。