meguri巡 中医学研究室
季節の養生

梅雨のめまい・関節痛は「湿邪」が原因。中医学的な対処法

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梅雨の時期になると、「頭がくらくらしてめまいがする」「昔の怪我が痛む」「膝や腰の関節が重だるい」という方が増えます。

中医学ではこれらを、梅雨特有の「湿邪(しつじゃ)」が関節や体の巡りに影響を与えた状態として捉えます。

湿邪とめまいの関係

中医学では、めまいの原因のひとつに「痰湿(たんしつ)」があります。

湿気が体に蓄積されると「痰(たん)」という粘り気のある病理産物が生まれます。この痰が頭部の気の流れを妨げると、頭がふわふわするめまいや頭重感が起きます。

特に梅雨のめまいは「回転性ではなくふわふわする感覚」が多く、同時に頭重感・だるさ・胃のむかつきを伴うことが特徴です。

湿邪と関節痛の関係

中医学では「痺証(ひしょう)」と呼ばれる関節痛のうち、湿邪が原因のものは次の特徴があります。

湿痺(しつひ)の特徴:

  • 関節が重だるく腫れる感じ
  • 痛みが移動せず一箇所に留まる
  • 雨天・梅雨・湿気の多い日に悪化する
  • 体全体が重だるい
  • 古傷が天気が悪くなる前に痛み出す(「天気痛」)
  • 湿を追い出す食材

    利水・除湿の食材

    はと麦(ヨクイニン)

    梅雨の養生に最も適した食材のひとつ。湿を排出し、むくみ・関節の重だるさを軽減します。はと麦茶として手軽に毎日飲めます。

    小豆

    利尿作用があり、体の余分な水分を排出します。

    とうもろこし・とうもろこしのひげ茶

    水分代謝を促進します。

    冬瓜(とうがん)

    体の余分な水分・熱を排出します。スープや煮物に。

    痰を取り除く食材

    大根

    痰を溶かし、気の流れを整えます。生で食べると消化酵素の効果も。

    海藻類(わかめ・昆布)

    痰を取り除く作用があります。みそ汁や酢の物で毎日取り入れやすい。

    陳皮(ちんぴ:みかんの皮)

    気を流し、痰を取り除きます。お茶に入れたり、料理に使ったり。

    めまい・関節痛の生活ケア

    体を動かして湿を排出する

    湿は「停滞する」性質があります。ウォーキングや体操で体を動かすと、気血の巡りが良くなり、湿も排出されやすくなります。

    湿度管理

    室内の湿度を60%以下に保つことで、体への湿の侵入を防げます。エアコンの除湿機能を活用しましょう。

    冷たい飲み物を控える

    冷えは湿を体内に溜め込む原因になります。梅雨の時期は特に、温かい飲み物を心がけましょう。

    汗をかく

    湿は汗として排出されます。軽い運動や入浴で軽く汗をかくことが湿の排出を助けます。

    まとめ

    梅雨のめまいと関節痛は、体に湿が溜まっているサインです。

    今日からできること:

    1. 冷たい飲み物をはと麦茶に変える

    2. 室内除湿で湿度60%以下を保つ

    3. 毎日短時間でも体を動かして湿の排出を促す

    天気が悪い日に体の調子が落ちることは「仕方ない」ではなく、体質改善で変えられます。